焦る必要はありませんよ!
今年初めての電話での学習相談は、「もう3か月目に入ったのに定着がなかなかできずに焦っています。どうしたらいいでしょう?」というご相談でした。たまにこの様なご質問を受けることがあり、同じように悩まれている方もいらっしゃるのではないか、と思い、今回はどうしたら定着が効率よくできるようになるかをお伝えしようと思います。^^
まず、電話相談を受けた時に必ず生徒様にお聞きするのが、英語を勉強する目的です。スマホ留学で学ばれて、3ヵ月後、英語を使って何をしたいか、どんなふうになっていたいかを確認します。
ある生徒様は、同僚の外国人ともっと英語で話したい、ある生徒様はお店に来る外国人のお客様と話したい、ある生徒様は娘さんが外国人と結婚したので、ご主人やご主人の家族と英語で話したい、と、英語を今よりも話せるようになりたい気持ちは同じですが、一人一人の状況は違います。
自分は英語ができない、まだ思うように話せない、と感じるのはこのような状況だからだと思います。それは、単語と単語をつなぎ、ジェスチャーを交えないとコミュニケーションができないレベルであり、もどかしさを感じている状態です。
もどかしい気持ちが自信に変わる!
このもどかしさを少しでも軽減するためには、それと比例して、自信を積み上げていくことです。今回、電話相談された方は、「英文を読むことで必至になってしまう。日本語から英語、絵から英語にはとてもできない。難しい。」とおっしゃっていました。私が生徒様にお聞きしたのは、どのように覚えよう(定着させよう)と、取り組まれていますか?と聞いたところ、英文を何回も読んでいる、とおっしゃいました。
英文を読まれる時、テキスト(文字)を見ていますか?と尋ねたところ、見ています、とお答えになったので、「思い切って、文字を見ずに復唱しましょう!」とお伝えしました。電話越しに生徒様の焦っている表情を容易に想像することができます。^^
「音読することは、発音向上のためには欠かせません。ですが、いつまでもテキストを見ながら読んでいると、文字がないと英語が話せない、となってしまうので、思い切って、テキストに頼らずアウトプットしましょう!」と、プレッシャーを与えると、大抵の方は、「そんな事できない!」と否定します。ですが、やってみると分かりますが、意外と簡単にできるのです!!^^
電話でアドバイスをさせて頂いた生徒様は、「何も見ないで言えました!!」と、喜んでいらっしゃいました。この「小さな喜び」が自信につながっていきます。やるまで腰が重く感じられますが、想像以上に簡単で、想像以上の効果を得られます。
なかなか定着ができないな、、、と感じているのであれば、アウトプットをボイスに送って終わりにするのではなく、もうプラス5分を「何も見ないで復唱する」にトライしてみてくださいね!!英語を読んでいるのではなく、「話している」感覚が身に付きますよ!
しつこいようですが、英借文にトライしましょう!
もう一つ、その生徒様にご提案させて頂いたのは、英借文です。英借文を作っているかを聞いたところ、「英借文なんて、私には難しくてできません!まだ、日本語からも言えないのに、英借文をやるのはずっと後の事です。。。」とおっしゃいました。私は、
「英語を音読、日本語から英語、絵から英語、のステップを踏まないと英借文をしてはいけない、というルールはないですよ!英借文を作ると、さらに効果的に定着ができるので、今一緒に作りましょう!」と提案しました。私は、以下のように誘導しました。
「2番の文を英借しましょう。I’m gonna order a pizza for you tonight. この、you を変えましょう。普段ピザを注文されることありますか?どなたの為に注文しますか?」と聞くと、生徒様は、「孫です!」と答えたので、you を my grandchildren に変えて、復唱させます。
この時のポイントは、やはり、文字を読まないことです!!
生徒様は、電話越しで、「あ!!言えました!my grandchildren に変えるだけでいいんですね?見ないでも言えます!英借文ってこんな感じでいいんですね~」と、声がとても明るく変わったのを覚えています。^^
この生徒様のように、英借文を「特別」なものにしている方が他にも多いのでは?と思いました。絵から英文を言えない自分には、チャレンジさえも許されない、と思っていませんか?もちろん、そんな事ありません!笑
たった一語でいいです、自分の日常に合わせて変えてみる、そして、英文を見ないで復唱する、これを実行すると、この生徒様のように、「あれ?そんなに難しくないかも?しかも、この英借文、実際に使える!見ないで言えた自分ってすごい!」と、2、3分でこの喜びと自信を手に入れられること、間違いなしです!^^
初めにお聞きする目標や状況は人それぞれ違います。180文を基本にして、「同僚とだったら、この単語を使うな」「お客さんだったら・・・」「家族だったら…」と、使う状況を具体的に想像しながら作ると目標を早く達成できますよ!