私の英語が飛躍的に伸びた瞬間

多義語を積極的に使っていると!?

前回、多義語について書きました。一見、忌み嫌われる多義語。「難しい、色んな意味があってわけがわからない!!T^T )と敬遠しがちですが、同じ音でも意味が違う単語は同じように日本語にもあり、それを使いこなしているのであれば英語でもできる!という話でした。^^ 捉え方によってはとても楽ちんに感じるはずです。

そして何を隠そう、私はこの多義語を意識して使うようにしてから英語力が飛躍的に伸びたと感じています。塩原先生の場合は、「アメリカ留学の時に相手が何と言っているかわからない。あ、そうか、自分が言えれば相手の言っていることもわかるのでは?」と気付いて、相手の言っていることをメモを取り、書き出している時期がしばらくあったそうですね。そして、ある日・・・「あ!!わかる!聞き取れる!!」となったというエピソードを紹介されています。^^

もしかしたら、講師一人一人にこの様なエピソードがあるのかもしれません。私の場合は簡単な単語の意味を深く知る、つまり第一定義(辞書を引くと1番上に表示されている意味)だけでなく、その下に表示された定義も積極的に理解し、使っていくことでした。これにより飛躍的にリスニング、スピーキング力が上がりました!^^

私はアメリカの大学を(何とか ^^;) 卒業しましたが、帰国子女でもありませんし、子供の時から英会話を習っていたわけでもありません。大抵の生徒様同様、中学1年生で教科としての英語を勉強したのが初めてです。塩原先生同様、アメリカでの大学で外国人とのコミュニケーションには非常に苦労しました。

アメリカの大学に入学するためには、TOEFLという、英語のレベルを計るテストにパスしないといけません。猛勉強して小難しいアカデミックな単語を短期的に丸暗記しました。例えば、二酸化窒素:nitrogen dioxide などは発音もでき、スペルも正確に書けますが、学校の同年代の生徒が普段話している会話が分からない・・・というジレンマを感じていました。

そして気づいたのは、彼らは特別難しい単語は使っていないということ。何と言っているか、音は聞き取れても意味が分からない。つまり、私が知っている単語の意味とは別の意味で使っている!!!という事に気づいたんです。この発見はとてもとても大きかったです。

例えば work  です。殆どの英語学習者の方は、動詞であれば work = 仕事する、働く、 名詞の場合は work = 仕事 と解釈し、その意味でしか活用していない場合が多いです。ですが、work をオンライン辞書の英辞郎で調べると・・・

6番目に、(薬などが)効く、効き目がある、役に立つ。7番目に、うまくいく、功を奏する。8番目に、(スケジュールの日時が)都合がよい、などの意味があります。

薬を飲むことって、日常的によくありますよね。計画や事業、プロジェクト、などがうまくいく、うまくいかない、そんな状況もよくあります。 スケジュールの日時を確認することも日常茶飯事です。この work を使いこなせれば、「働く」以外にも様々な状況でとっさの一言が出るようになります。^^

薬が効いたよ。The medicine worked.  薬、効いた? Did the medicine work? 全然聞かないよ。It doesn’t work.

計画はうまく行った。(成功した)The plan worked. 計画はうまく行かなかった。(失敗した)The plan didn’t work.  それ(計画)うまく行ってる? Does it work?

How about Friday night? 金曜の夜は? Does it work? 都合がいい?

などと、使えるんですね!そして、phrasal verb(句動詞=基本動詞 + 前置詞)の表現も便利です!スマホ留学のテキスト125番の文には work on という句動詞がありますね。 (仕事、制作、修理などに)取り組むです。Are you working on English? 英語に取り組んでいますか?^^

work out も便利です。I work out everyday!! は、毎日外で仕事しています!ではないですよ!work out = exercise つまり、「運動する、汗を流す」です。他にも、work the problem out = (トラブル、問題などが)解決する、丸く収める、となります。^^

名詞の work の意味で、「作品」という意味もあります。I like his works. と言われて、「作品」という意味を知らないと、彼の仕事が好きです。と勘違いしてしまいます。^^;

本日は work を深~く見てきました。この様に簡単な単語の別の意味を探っていくと勘違いせずにコミニケーションに自信が出てきます!スマホ留学のテキストから簡単な動詞を選び、自分の知らない意味もチェックしてみてくださいね。「へぇ~、こんな意味もあるんだ!これって、こんな状況に使える!!」と感動しますよ♪そのワクワク感を味わうと、私がそうだったように、今まで知っていた単語を別の意味で使いたくなること、保証します♪

***** 前回のクイズの答え合わせ  & New クイズです *****

New クイズは、映画が始まって、1時間12分頃の、Did it work? のすぐ後のセリフで、”How do we tell? ” です。

この状況での tell は、どんな意味だと思いますか?皆さんが知っている、「話す、伝える。」の意味では辻褄が合いません。

これは、「見分ける、分かる、知る」という意味です。このシーンでは、海賊たちは何か素晴らしい変化を期待しているのに、何の変化もありません。計画が work (うまく行った)かどうか、わからないので、How do we tell? 「どうやって分かる?」と聞いています。まさか、tell に「分かる」という意味があるとは、意外ですよね。^^;

New quizは?  1時間36分辺り、ジャック・スパロウとエリザベスが歌を歌っています。その歌詞で、”Drink up.” と歌っています。Drink と Drink up では、どんな違いがあるでしょうか?^^ Enjoy the quiz!!!