プロローグ ~私と英語の出会い~
英語に出会ったのは中学1年の頃だ。小6の2学期くらいから「中学生になったら英語を勉強するのか。中学生って大人だな、カッコイイ」と思っていた。だから私は、中学1年生から始まる「英語の授業」を楽しみにしていた……しかし!
楽しかったのは「アルファベットの歌」くらいまで。ギリギリ “This is a pen.” くらいまでは気合いで乗り切ったが、本格的に文法を習う頃には完全に「苦手な教科」になっていた。英語を学ぶため、親におねだりして「進研ゼミ」まで契約してもらったのに……だ!
しかも、英語の先生より遥かに英語を使いこなしていたのは「親の仕事の都合で1年間アメリカにいました」という同級生だった。おそらく現地の風に吹かれながら学んだ英会話スキルは、教科書よりも実戦向きなのだろう。学校教育の限界みたいなものを感じた気がする。
高校は男子校。野球部に入部した私は、まさにイメージ通り「男だらけのむさ苦しい3年間」を過ごした。大学受験を前にして「女子生徒が過半数を占める英文科に行く」と決意。再度 “This is a pen.” からやり直し、何とか4年生大学の英文学科に入学することができた。
そんなこんなで中学、高校、大学と、下心はあれど日本における平均的な「英語教育」はまともに受けてきたハズ。そんな私の英語スキルは「相手が言っていることは分かる……ような気がする」ってレベルだ……「おいおい嘘だろ」と自分でも思う。
知っている単語をつなぎ合わせて、うす~く文章の意味を理解したつもりになり、できる限りポジティブに “YES!” と返事するのが精一杯。自分から話しかけるなんて夢のまた夢で、飛行機でCAさんがミスって「フィッシュ」メニューをテーブルに置いた時も、もちろん黙って「フィッシュ」を食べた。「本当はチキンが食べたかったのに」である。
なぜ英語が必要なのか
どんな運命なのか、そんな私がいきなり海外で働くことになった。理由はこれからのブログ等で紹介したいと思うが、30代ど真ん中のオッサンが、体一つでいきなり海外生活である。想像するだけでクラクラッとしてしまうが、これからもう一度、ちゃんと英語に向き合おうと思う。
下心はない、今回こそは本気。マジのマジで英語が必要になってしまったのだ……というわけで、私の記事は「はじめてのおつかい」的な感じで、オッサンがもがき苦しみながら英語を学んでいくリアルな姿をお届けしたいと思う。
記事を追っていけば、きっと皆さんも前向きに英語の勉強ができるハズ……なので、これから一緒に頑張りましょう!