子音をもっと強く発音する

子音が弱くて通じない!?

スマホ留学生のあるある質問で多いのが、gonna の発音が「ゴナ」なのか、「ガナ」なのかという質問であったり、enjoy は 「エンジョイ」なのか「インジョイ」なのか・・・などといったご質問を受ける時があります。皆さん、これらの質問は、何を聞きたいかお分かりですか?皆さんも同じような疑問を抱いたことがありますか?「正しい母音」が気になっている方は、ついこの様な質問をしたくなるでしょう。もちろん、私も同じ疑問を思った事があります。

多くの方が心配していますが、ゴナと言ってもガナといっても、両方通じます。O の音を「オ」に近い音で発音するのは、イギリス式、「ア」の音に近い音は北米式になり、また、他の地域でもこの母音の音は訛りがあり、地域差があるので、絶対的に「正確」な音を断言するのは難しいです。極論を言えば、「通じればどれも正解!」という事です。

そして、よくネイティブが口をそろえて言うのは、「日本人の発音が分かりづらいのは、母音じゃないのよ!子音の音が弱すぎるのよ!」という声をよく聴きます。^^; 今の私はこの意見に同感です。v 、r  、lをはじめ、日本語にない子音の音を発音するのが難しいです、というご質問も多いですが、「子音がはっきり、強く出ません」というお悩みは聞きません。発音で悩むのであれば、まずはここ、「アクセントの付く箇所の子音をはっきり強く発音できるかどうか」です。子音が強く出ると、強弱の強の部分に「キレ」が出て、よりメリハリがつき、英語らしい響きになりますよ。

アクセントの場所を強く!

スマホ留学のテキストの中に、長い発音の難しい単語がいくつかありますね。例えば、14.の文にある、environment 。これをカタカナで書くと、エンヴイロメントゥ と書くとします。ですが、これをカタカナ通りに読んでも、英語らしい響きにならず、外国人には分かりづらいです。ネイティブはアクセントの位置と、そこに付く子音の強さで単語を判断しています。

そもそも、日本語と英語は全く違う発音になるので、カタカナで表現するには限界がありますが、environment をより伝わりやすいカタカナで書くとするならば、こんな感じです。

エンイロメン  

という感じでしょう。これを、ンヴイロメン エンヴイロ と、アクセントの位置が違うだけで、全く違う音に聞こえて通じません。たった今、書いていて気が付きましたが、視覚的にも違う文字に見えますね。(驚)この3つはどれも同じカタカナ、同じ配列です。ただ違うのは、文字の大小の位置です。強弱・大小があると、脳は別のものと認識するようですね。^^;

日本語と大きく違うところは、全ての音を「はっきり強く言わない」ところです。environment は非常に長く発音する印象ですが、Vi のところ以外は、力を抜いて弱く発音しているので、口や舌は疲れません。日本語の様に一つ一つの音をしっかり強く出してしまうと疲れて、舌がもつれて滑らかに発音しづらくなってしまいます

では、どうやったら、カタカナ英語から抜け出すのか?それは2拍子のリズムに乗せて練習すると、自然に慣れてきます。塩原先生もおっしゃっていますが「2拍子の尺の中に、2,3語をまとめて読まないといけないので、全部ハッキリと発音したら、その尺に収まらない。収めるためには音を弱く言ったり、消したりする必要がある。2拍子に乗せて練習すれば、英語らしい強弱が自然に身に付く。」とのことです。本当に画期的な発音の学習法なので、特に長い単語があって滑らかに読めない時こそ、2拍子リズムを忘れずに取り組んでください。アクセント以外は音を弱く、アクセントの箇所はしっかり強く、これを意識して2拍子に乗せて音読しましょう!^^

エンジョイ?インジョイ?

「e」の発音の仕方でもよくご質問を受けます。e は、基本的には 「エ」もしくはアルファベット読みの「イー 」の音になりますが、短く「イ」と読む場合も多々あります。例えば、enjoy, encourage, environment, など特に en- で始まる単語では「エンジョイ」ではなく、「インジョイ」と表記してある場合があります。辞書によって発音記号が違う場合もあり、余計に混乱してしまいますね。これも母音の音の違いです。つまり、地域差、個人差が出やすい音、という事です。そこを気にしなくても大丈夫、とも解釈できます。^^  しつこいようですが(笑)、母音よりも、アクセントの位置、子音の強さに注意してください。

英語の発音記号で、「i 」と表記している母音がありますね。日本人に分かりやすく「 i  = イ」と書かれることが多いですが、厳密に言うと「 i = イ」ではありません。i の音は、「エに近いイ」の音で日本語にはありません

エンョイ  インョイ

インカーレッジ  エンカーレッジ 

と、視覚で確認すると分かりやすいですね。一見、同じカタカナが並んでいる様に見えますが、よく見ると初めの文字が「エ」と「イ」で違います。実際はこの「イ」も「エに近いイ」なので、殆ど変わりません。個人の癖です。私は「イン」と発音した方がしやすいので、自然に「イン」を使うようになりました。どちらか言いやすい方を採用してくださいね!

基本に戻って、塩原先生のフォニックスソングの動画で観て、練習しましょう!b, c, d, k, t  など、簡単な子音程あなどれないです!日本語は全ての子音に母音が付くので、日本人は母音の正確さを気にする傾向があるんだな、と感じています。英語は全く違う言語です。発想を変えてみてくださいね。子音だけで音をだす、特に無声音(息の音)でしっかり出さないといけない単語もあるのが英語です。喉で声を出さない代わりに、無声音は腹筋がよく動きます。お腹に手を当てて、腹筋がよく動いているか確認しながら、フォニックスを歌ってみてくださいね!^^ 「キレ」を意識すれば、よりカッコいい英語が簡単に話せるようになりますよ♪