辞書を上手く引けましたか?
前回のブログで辞書の「引き方」をお伝えしました。辞書は引き方のコツが分かれば、ピッタリの訳を直ぐに見つけることができ、ストレスなく例文を訳せるようになるので、辞書を引かずにはいられなくなりますよ!^^ 前回はクイズで締めくくらせて頂きました。実際に下記の文を辞書を引いて訳してみましたか?
①He stood me up last night.
②I have to get it over with by tomorrow morning.
③I turned in my report at the eleventh hour.
まず、①のは、stood up つまり、stand up で調べてみてください。私はオンライン辞書の英辞郎で検索しました。すると、
1.立ち上がる、起立する
2.立たせておく、待ちぼうけを食らわせる、(人)とのデートの〈約束〉をすっぽかす
3.持ちこたえる、耐える、長持ちする、有効である
4.説得力がある
5.反抗する
ざっと5つの定義が出てきました。ここで初心者の英語学習者の方は、一番上の第一定義しかチェックしないことが多いです。確かに、1番の意味で使われることが一番頻度が高いと思います。ですが、2番、3番、も意外に頻繁に使います。2番の「待ちぼうけを食らわせる、(人)とのデートの〈約束〉をすっぽかす」という状況は、日常的にあると思いませんか。だれでも1度や2度、すっぽかしたり、すっぽかされたりしたことがあると思います。^^;
辞書で引いて、stand up 立ち上がる、起立する、で訳そうとしても上手く訳せないときは、他の定義も必ず確認しましょう。そうすれば、ピッタリの訳が見つかります!私はこの stand 人 up = 人を待ちぼうけさせる、すっぽかす、という意味を大好きな映画、ユー・ガット・メール (1998年、トム・ハンクス、メグ・ライアン主演)の映画から学びました。^^ 映画の良いところは、この場合の stand up の意味が1~5の中のどれが一番ピッタリか、その映像を見るだけで容易に理解できることです。^^
②の答え合わせです^^
では、続いて② I have to get it over with by tomorrow morning. これは、over with by と前置詞が3つも続いているところが気になると思います。こんな事ってあり得るの?間違えでは!?と思う方もいらっしゃると思います。これはもちろん、get, it, over , with … を個々に調べていてもこの文の意味は分からないと思います。少し慣れてくると、「get over という句動詞かもしれない!」という事に気付いて、get over をワンセットで検索してみます。すると・・・?
1~9もの定義が出てきます。これかな!?と思うものがあってもどれもしっくりきません。 get it over with の with が気になります。^^; そんな場合は、思い切って、get it over with の 4つをまとめて検索してみます。すると!!??(面倒なことを)おしまいにする、けりをつける、という意味がでてきます。by tomorrow morning を付ければ、明日の朝までに、面倒なことをおしまいにしなければならない、という訳になります。
いつも言い訳ばかり言って逃げ回っている面倒な事ありませんか?逃げ回っていることを終わらせる時に使います。これも、1度辞書を引いて、「へぇ~、そんな意味があるんだ~。」と気づいてから、幾度となく映画や洋楽の歌詞に出てきました。1度引いた時に、強烈に印象に残っていると1回で覚えてしまいます。
映画・ドラマがお勧めです!
そして最後の③I turned in my report at the eleventh hour. のポイントは、もうお分かりですね!まず、turn in でワンセットですね。これも様々な意味がありますが、「提出する」がピッタリです。そして、 the eleventh hour は、「期限ぎりぎりの、土壇場の」それに at が付いているので、「土壇場で、ギリギリで」という意味です。期限ギリギリでレポートを出した。となります。^^
いかがでしたか?句動詞やイディオムを意識して調べることはできましたか?難しい単語より、簡単な(中学生レベル)のイディオムが使えるようになると、日常会話での表現力が大幅に広がります。それらに特化した単語本もありますが、正直、私は本だと単調で飽きてしまい、取り組む&覚えるができませんでした。これらを無理なく覚えるには、私は映画・ドラマがお勧めです!どんな状況でそのイディオムを使うのかが分かりやすいからです。
前回のクイズ形式が好評だったので、本日もクイズで締めたいと思います。スマホ留学生は英会話だけでなく、映画を字幕なしで楽しみたい方も多いはず!実践を兼ねて、映画から引用したフレーズの訳に挑戦してみてください。今週の映画はユー・ガット・メールです。下記の中学英語の単語から成るイディオムを調べてみてくださいね!^^ 答えは次回のお楽しみです。^^
”It’s nothing to do with us.” (映画:ユー・ガット・メールより引用)