英語脳を作る”スラッシュリーディング“とは?

Hi! 『スマホ留学』サポート講師のYukoです!I’m so happy to share my knowledge and experiences about English with you through this blog and youtube videos. Hope you enjoy them!

「英語脳」という言葉を聞いた事があると思います。英語講師の私は英語脳を持っているのか!?と、疑問に思われる方もいると思います。その疑問の回答は、「Yes」です。「あの単語なんて言うんだっけ?」という事はよくあります。でもそんな時は、少し回りくどくなってしまいますが、その単語を使う状況を説明したりすると相手に伝わります。それを説明する時は日本語では考えていません。

もしくは、日本語で考えていても、瞬時に英訳しているのかもしれません。頭の中で同時に日本語でも話しているような感覚もあります。最初は、もちろんこの様に瞬時に話せるわけではありませんでした。私の両親は日本人で英語は全く話せません。幼児期に英会話を習ったわけでもなく、中学生の時に教科として英語に触れたのが初めてなので、気が付いたらバイリンガルになっていた、というような羨ましい環境にいたわけでなく、

英語学習者なら誰でも経験したことのある、「英語で何て言ったらいいんだろう。」「あ~、せっかく外国人と話すチャンスがあったのに、自分の言いたいことが言えなくて悔しい。」「身振り手振り、単語の羅列(られつ)で何とか通じたけど、もっとスラスラと話せたらいいのに。。。」と、もどかしく感じることも多々ありました。

超初級の頃は、日本語で考え、訳し、英語を話す、この「訳す」という変換に時間がかかっていました。例えば、5秒くらいかかっていたのが、話せば話すほど、4秒、3秒、2秒・・・と時間が短くなり、いつしか無意識に瞬時に変換して話せるようになりました。このもどかしさ・変換時の時間を感じなくなる為には、感じなくなるくらいまで会話の練習をするしかありません。まさに、「成すより慣れろ」です。

スラッシュリーディングとは?

ただ、慣れるためには時間が必要です。ですが、忙しい現代人にとってなるべく時間をかけたくないですよね。時間をなるべく長くかからないようにするためには、秘訣があります。それは、多読する時に必ずスラッシュリーディングすることです。

読むときにスラッシュ=斜め線 を入れて読んでいきます。線を入れる箇所に正解不正解はありませんが、大まかなルールとして、以下の品詞の前で斜め線を入れると意味がひと固まりになっていて、理解しやすいです。

前置詞、接続詞、that節、関係代名詞、現在分詞、過去分詞、の前で線を引き、区切りながら読んでいきます。そうすることで、日本人が良くありがちな、英文を後ろから訳しながら読む「返し読み」の癖を止め、英文を語順のまま頭から理解できるようになります。

まず、実際にスラッシュリーディングをしていきましょう。以前、ブログで多読をご紹介しました。その時のお勧め本として、ラダーシリーズをご紹介しました。その中のレベル1(中学校1年生レベルの単語で構成された本)を選びます。

When I was little, I heard this story from an old man living in our village. Back then, there was a small castle near the village in a place called Nakayama. The place took its name from the lord of the castle, Lord Nakayama. (出典:洋販ラダーシリーズレベル1 Gon, the Fox より)

スラッシュリーディングすると!?

When I was little, I heard this story /from an old man /living /in our village. Back then, there was a small castle/ near the village /in a place /called Nakayama. The place took its name/ from the lord /of the castle, Lord Nakayama.

となります。そして、このスラッシュの中だけを和訳していきます。すると、

私が幼いころ、この話を聞きました/お爺さんから/住んでいます/私達の村で/

当時、小さなお城がありました/村の近くに/ある場所で/中山と呼ばれる

その場所は名前を取りました/その領主から/城の/中山領主

と、一文を最初から最後まできれいな日本語に直さなくても、この様な感じで細切れの「句」に分解して、頭からその区切られた箇所だけを訳していけば、充分意味は伝わります。メッセージを理解することです。

スラッシュリーディングすることで返し読みせず、頭から理解していくことを続けていくと、返して聴くことができないリスニングにも応用ができ、スピーキングにも生かすことができます。

実際、私は伝えたいメッセージをこの細切れになった「句」を継ぎ足して英文を作っています。そうすると、日本語を訳してから、という「日本語」が頭をよぎらず、英語を英語のまま話せるようになります。特に長い文を話す時、細切れの「句」をその都度付け足して話しているだけです。例えばこの様な文は、

The other day/I went/ to see a movie /with my friend/ in which my favorite Hollywood actor played/ the role of a spy /and co-starred /with an actress who played …

と、長い文を話す時は、上記のスラッシュの箇所で何を伝えようか考えながら、詳細を付け足して行きます。初めから終わりまで何を話すか話す準備をしているのではなく、スラッシュのところで止まって、付け足していきます。

この細切れの「句」を付け足す感覚は、多読をしてスラッシュリーディングすると確実に身に付きます。これが英語脳を最短で作る秘訣です。特に数の多い前置詞をマスターするのは容易ではありませんが、多読=量が多くして、何度も目にして読んでいくと「この動詞には with, この形容詞にはfor だな」という事が感覚的に身に付きます。

早速、「多読用にラダーシリーズの本を買いました!」というお声を頂いております。是非、読みながら斜め線を引く癖を付けましょう。そんな小さな習慣の積み重ねが着実に英語脳を作り、自由自在に英語を話せるようになる日を確実に近づけてくれます♪

それでは、また。See you soon!!

『スマホ留学』サポート講師 並木裕子