積極的に活用したい編入制度。トップ大学に編入を果たすには

山内勇樹です。

前回日本に住む普通の高校生がどのような手順でアメリカの大学進学を目指すのかというお話しをさせて頂きました。

 

1つはフレッシュマン入学

高校からそのまま4年制大学に入学する方法

 

もう1つはトランスファー

日本の高校からアメリカの短大に行き、そこから4年制大学の3年に編入する方法です。

 

私自身もトランスファーを利用してUCLAの卒業資格を得ましたし、アメリカの学生もまた多くの人がトランスファーをして、最終的に自分の希望する大学の卒業資格を得ています。入学から卒業までを同じ大学で過ごすことの多い日本とは事情が違い、アメリカでは多くの大学が編入の制度を用意しています。

 

大学編入に関する暗黙のルール

 

アメリカの大学、特に州立の大学に強い傾向として「地元」を優先するという暗黙のルールがあります。これはなぜなのかというと、4年制大学を運営する費用の多く、割合にすると数十パーセントが大学のある州から提供されるためです。そのため、よその地域の学生よりも、州内で学ぶ地元との結びつきが強い学生が優先されるという訳です。

ですからあなたがトランスファーを利用して、最終的にカルフォルニア州の大学卒業資格を得たいと考えているのであれば、短大もまたカルフォルニア州を選ぶことが非常に重要なのです。

では、ほかの州の短大に入り、編入することは可能か不可能かで言えば可能です。

しかし、大学側が地元との結びつきが強い学生を優先するという傾向があることに加えて、単位の認定が非常に煩雑になってしまいます。そのような理由から、不可能ではありませんが非常に大変な道を選ぶことになってしまうというのは覚悟しておく必要があるでしょう。また、アメリカでは州ごとに法律が違います。飲酒や運転免許の解禁など、州により事情が異なりますし、教育制度もまた大きく違います。

ちなみにどのくらい地元の結びつきが強い学生を優先するのか、イメージがわかないかもしれません。

 

そこで日本に置き換えて考えてみると、例えば地元のトップの推薦枠を確保しているのが地元のトップの高校だったりしますよね。優遇されるというのは、日本でいう推薦入学の枠の数が多いのと似ています。日本でも地元に優秀な学生がいれば大学が欲しがって推薦の話が来たりしますね。これはアメリカでも全く同じで、同じ州の短大にいる優秀な学生は同じ州の四年制大学が欲しがります。そのような事情も踏まえると、希望する大学のある州の短大に入り、短大で好成績を修めることが、希望の4年制大学卒業資格を得る近道だという訳です。

最終的な目標が見つからないときのお勧めの地域とは

 

具体的に卒業したい大学が明確で、目指すべき道が見えている方にとっては最初から希望する大学のある地域を選ぶことが鉄則なのですが、誰もが皆行き先が見えているということもないでしょう。アメリカの大学に行きたいけれど、最終的にどこの大学で卒業すればいいのかまだ見極められないという方も多いと思います。

 

そのような状態の方にお勧めなのが「カルフォルニア州」です。

お勧めはカルフォルニア州です

 

なぜカリフォルニア州がお勧めなのかというと、全米トップ大学が数多く集まる地域だからです。

日本でも有名な州立大学トップ校であるUCLA,UCバークレーだけでなく私立の名門スタンフォード大学、カリフォルニア工科大学、ポモナ大学などもカリフォルニア州にあるので選択肢がとても広くなります。カリフォルニア州の短大に入ることで、これらの大学に編入することがあなたの選択肢に加わるだけでなく、気候的にも非常に恵まれているので快適に過ごすことが出来るでしょう。

 

もし、カリフォルニア州のようにたくさんのトップ4年制大学の無い地域を選んだ場合、少ない選択肢の中で多くの学生が編入の枠を奪い合うことになります。熾烈な枠の争奪戦を避け、幅広い選択肢を持つ事が出来るようあらかじめ州の中にどのくらいの数のトップ大学があるかを調べておくといいですね。

 

ここで1つ気を付けていただきたい注意点があります。

 

それは編入の枠があるかどうかをあらかじめリサーチする必要があるという事です。

「超」が付くほどのトップ大学の中には編入の枠そのものがない大学があったり、編入の枠はあったとしても、「枠」があるかないかを提示していないところもあるのです。アメリカに行ってから、自分が狙っている大学は編入枠が無いことに気付いたとしたら悲劇です。ですから必ず事前にしっかりとリサーチをするようにしましょう。

 

編入しやすい大学は州立大学系列

 

同じ州の短大に入学することはとても重要なのですが、州を選ぶだけでなくもう1つ非常に有利になる条件があります。

 

それは短大自体の力です。

短大の中には4年制大学と太いパイプを持った繋がりの強い短大とそうでない短大があります。

例えば私自身Long Beach City College (LBCC)という州立短大に通っていました。LBCCはUC系列と呼ばれる4年制大学に多く合格者を出しています。UC系列の大学とは、UCLA、UCバークレー、UCサンディエゴ、UCディヴィス、UCサンタバーバラなどの大学です。同じ州の学校ということもあり、LBCCは強いパイプでUC系列への合格には良い学校であると言えます。

また学費の面にも触れておくと、州立大学は私立と比べて学費が多くかかりません。すべてがそうではありませんが、一般的な州立大学と比べて私立の大学では1.5倍から2倍の学費が必要になる事もあります。

これらの事を総合的に考えると、州立短大から州立の四年制大学に編入するルートが最もお勧めです。

どうしても!という場合でなければ私のお勧めルートで大学進学を目指すとよいでしょう。