ワンランク上の表現を使ってみよう!

上級者って何が違うの?

私が長年英語を教えてきて、「あ、この方の英語はすごく上手だな~。」と感じるポイントがいくつかあります。発音がきれい、私との会話のキャッチボールがスムーズ、などもそうですが、初級、中級者の方の文法表現と明らかに違うところがあります。特に顕著に出ているのは・・・①受動態の文でミスがない ②使役動詞を使う、という点です。

①の受動態は中学校でも勉強するので、聞いたことがあると思います。be動詞+過去分詞を使い、「~される」と訳され、この表現を使ったことがある方は多いと思います。②の使役動詞とは、make, let, have, get などがありますが、(人に)~させる、と訳します。①、②は使いこなせるようになると、ぐっと表現が豊かになり会話が楽になります!^^

受動態や使役動詞の前には、まずは能動態をマスターする必要があります。能動態とは、「主語が~します。」のパターンです。英語学習者が初めに学習する文法表現であり、一番シンプルで簡単です。この構造をマスターすれば、コミュニケーションには困りません。現在形、過去形、未来形、現在完了形の能動態が大分スムーズにできるようになったな、と感じたならば!!!

是非、中級者と上級者の間にある壁をbreak through (突き破る)ためにも、積極的に受動態や使役動詞を使うようにしてみてくださいね!

受動態を使えると・・・!?

私は中学生の時、「動詞の現在形、過去形、はわかるけど、”過去分詞”って何だろう?」と思っていたら、この受動態を学習する時に出てきました。「~される」の意味です。よく生徒様が受動態を使おうとして、同じように間違えてしまう箇所があります。それは、be動詞+過去分詞にすべきところを、be動詞+動詞の原形になってしまう事です。能動態と混乱しているのが分かります。

The meeting is held on Monday. 月曜日にミーティングが開かれる。と言いたいところを、The meeting is hold … となってしまうのが、初級・中級者の方のよくあるミスです。聞いている側は、is hold … と間違った表現でも、その文脈で受動態の「開かれる」と言いたいんだな、という事は何となく伝わると思いますが、特に過去分詞を意識すれば、受動態もマスターできます!

例えば、能動態 I speak English.  これを受動態にすると、English is spoken by me. ですね。by me の部分は省略しても構いません。普段、よく使う能動態の文を意識的に受動態にも変えて言ってみてください。まず、慣れるまでは、下記のよく使われる簡単な基本動詞で受動態をマスターすると他の動詞の場合も簡単にできるようになります。^^

①(パーティー、イベント、お祭り、結婚式などが)開催される:The party / event / festival/ ceremony is held.

②(物が)使われる: Something is used.

③(物が)Aで作られている:Something is made of/ from A.

④(本が)Aによって書かれている:The book is written by A.

⑤ ~と言われている/信じられている:It is said/ believed that … that 以下は自由な文でOKです。

まずは、これだけです。この場合も、主語動詞はとても重要です。何が、~されるのか、と言う意味をしっかり腑に落としながら、文を作って話す練習をしましょう。いきなり会話の中にスム~ズに慣れない文法表現を使うことは困難です。会話中に使うためには、日ごろから little by little,  one sentence a day 少しずつ、一日一文でいいので英作して練習しましょう!

使役動詞とは・・・!?

使役動詞は、(人を)~させる、と言う表現です。let, have, make, get などの基本動詞を使います。特に、make は(人)を(形容詞)気分にさせる、と言う意味もあり、覚えると、かなり表現力が広がります。

使役動詞を使わなくても、伝えたい事を伝えることはできます。例えば、When I am with you, I’m happy. あなたといる時、私は幸せです。もちろん、これでもバッチリ通じます。ですが、使役動詞を使うとこんなにスッキリとした表現になります。You make me happy. と、こんな感じです。ちょっと、英語っぽい表現ですよね?^^

そして、「~させる」、と言いたい場合は動詞を使います。I make my children study English. 私は子供たちに英語の勉強をさせます。となります。これも使役動詞を使わなくても、例えばこんな感じで、I ask my children to study English.  ask 人 to do で、人に~するようお願いする、と言う表現を使えば意味を伝えることはできますが、「この表現はもう使いこなせる」と感じたら使役動詞を使うように意識してくださいね。

我々日本人は、英語で英語を瞬時に組み立てられるまで、必ず母国語の日本語が頭をよぎり、英語で何と言うんだろう?と英訳しようとします。なので、スマホ留学中も和訳から英訳が重要になってきますね。塩原先生も口酸っぱくお伝えしている「日本語から英語で言えるようになる」も英会話をマスターするために必ず通る道です。

この、「~される」「~させる」の表現は、日本語だと頻繁に使う表現だと思いませんか?となると、やはり受動態や使役動詞を使えると、それだけ日本語から英語に変換しやすくなります。変換しやすいと感じれば、英作文を作るのがとても楽になります。^^ そうなれば、会話をするのも簡単になります。是非、受動態、使役動詞も積極的に使ってみてくださいね♪